ストレリチアの株分け

（株分けの詳細説明）

ストレリチアの株分け方法はレギネー、ジャンセア、パービフォリアなど、皆同じです。

（株分けのタイミング）

上から見ると、株分けしなければならない時期なのかどうか分かりずらいものです。

下図では、ポットがパンパンで爆発しそうです。こうなれば株分けすべきです。（あるいは鉢増し）

実際に中を見ると、根がきつく締め付けられており不完全な成長しかしておらず、これでは新しい葉が出てこないし、花芽もできにくくなります。

（株の分割）
最もダメージのない分割は、株のなかでも切り離しやすい条（バルブ）を見つけることです。
左右に引っ張るだけで株分けができ、根も折れたり切れたりすることが少なくなります。

そして、次善の策は、下図のように充実した2つのバルブを刃物（ノコギリガマなど）を使い、
　　　●左右に引っ張り切り込みやすいところを探りながら切り込む
ことで、キズを最小化して切り離します。

株分けはあまり小さくせず、下図のようなものが最小（少なくとも大きな1条がある）とすべきでしょう。

また、根はなるべく多く残すものの、太い根に目が行きがちですが、細根をしっかり確保したいものです。

（適正サイズの鉢を選定）

下図の左側のはちでもきちんと植えこむことはできるが、あまり余裕がない。
これでは、成長して花も咲くにしても、短期間ににいっぱいになり１～２年で植え替えざるを得ないでしょう。
一方、右のほうは、おそらく３～４年は持たせることができると思われる。
根が成長し葉が増え、それによって花が咲くのですから余裕も大切ではないでしょうか。

ウォータースペースの確保のためにも余裕のある鉢を選ぶのがよいでしょう。

（用土の量の適正なレベル）

黄色のラインはかつての地際です。このラインの上は緑で下は白っぽい色ですのですぐにわかります。
用土をこのラインまで足し込むことが株を安定させ、再生を早くすることになります。

終わったら、水をドカッと与えましょう。

　　　乾いた土は大敵です。